マイルーラ効果について

避妊用ピル NAVI

マイルーラ効果について

マイルーラ(Vaginal Contraceptive)は女性主導型の避妊薬です。
主成分は非イオン系界面活性剤、いわゆる合成洗剤のようなものであり、ノノキシノールが使用されています。
性交渉の前(5~7分前)に膣内に挿入することでフィルム状の薬剤が体内で溶け、その成分により侵入した精子を殺すことで妊娠を防ぐ効果があります。
手軽に入手できる点や、フィルム式で比較的使いやすい点が好まれていましたが、挿入するタイミングが難しいことや成分が溶けるのに個人差があることなどから失敗率も高く、避妊薬としては他の方法と併用するのが望ましいと言われています。
また、強い刺激性があって粘膜に炎症をおこしたり、体外に排出されにくく成分が残留し、将来的に発がんを促進したり胎児や乳児への影響が否定できないとされることから問題視されるようになりました。

主成分ノキシノールは体内代謝後にノニルフェノールに変化しますが、これは農薬や化学工業製品といったものに含まれる環境ホルモンとして知られている成分です。
これが内分泌系を撹乱させるとして市民運動にまで発展し社会問題化した結果、2001年3月マイルーラ(Vaginal Contraceptive)は製造中止となり現在に至っています。

しかしインターネットの普及とともに、個人輸入で海外から手に入るためこうした事情を知らない方が購入することも多いようです。
主に中国やアメリカからの輸入となっています。
アメリカにおいては、過去にこうした殺精子剤への非難は始まっていますがそれでも依然として販売されているのが現状です。

またマイルーラ(Vaginal Contraceptive)はHIVなどの性感染症には全く効果がありません。
そればかりか、粘膜を損傷するため逆に感染しやすい状態にもなりかねないのです。
望まぬ妊娠や中絶を避けるためにも避妊はとても大切なことですが、体に悪影響を及ぼしては元も子もありません。
効果だけにとらわれず、副作用や危険性を熟知した上で数ある方法の中から自分に合ったものを取捨選択するようにしたいものです。